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在宅医療について

在宅医療の診察内容

在宅医療のサービス内容

在宅医療について:在宅医療とは?」のページでもお伝えした通り、「在宅医療」には大きく「訪問診療」と「往診」があります。

訪問診療 往診
定期的かつ計画的に医師が患者さんのご自宅を訪問し、診療を行うサービス。
患者さんの病状や身体機能、生活能力などのほか、患者さんご自身やそのご家族が、どのように自宅療養を行なっていきたいかという希望を元に診療計画を立てる。
その計画に基づき、医師が定期的に患者さんのご自宅等を訪問し、診察や健康観察、必要な処置を実施する。
突発的な病状の変化が現れた場合に、患者さんやご家族の依頼を受けた医師や看護師が、患者さん宅や介護施設等を訪れ、応急処置を行う。必要に応じ緊急搬送したり、入院の手続きをとったりする。
365日、24時間対応してくれるところも多い。

 

在宅医療でできること

では具体的にはどのようなことを行ってもらえるのでしょうか。細かく見ていきましょう。

 

<訪問診療>

  1. 診察
    定期的に患者さん宅に訪問し、状態の確認をします。必要に応じ訪問の回数を見直したり、入院の対応をとったりもします。
  2. 医療処置
    必要に応じて注射や血液検査、尿検査、超音波検査、心電図検査、レントゲンなどを行います。
  3. 処方
    薬局との連携により内服薬の処方と服薬指導などを行います。
  4. 医療機器管理
    栄養チューブや膀胱留置カテーテルなど、在宅医療で使用する医療機器の管理や交換、メンテナンスを行います。また、糖尿病患者さんなどの場合、自己注射が必要になることもあるためそういった医療機器の正しい使い方を指導します。
  5. 栄養状態の管理
    食事をきちんと摂れているか、排便は定期的にあるかなど、栄養状態の把握や指導を行います。また、経管栄養や点滴の管理も必要に応じて行います。
  6. 予防・指導
    在宅環境に転倒や寝たきりを招いてしまう危険性はないかなどを事前に把握・予防に努めたり、在宅医療環境がきちんと整っているかの指導、提案などを行ったりします。
  7. 総合サポート
    医師だけでなく看護師やケアマネジャーなどその他のスタッフと連携し、患者様にとって最適な医療サービスが提供できるよう最善を尽くします。
  8. 緩和ケア
    ガン患者さんなどターミナルケアが必要な方の治療に際し、モルヒネで痛みを緩和するなど痛みや苦しみを和らげるための対応を行います。
  9. 看取り
    住み慣れたご自宅で、自然に亡くなられるまでの過程を共に見守ります。

 

<往診>

  1. 診察
    ご家族や患者さんからのヒアリング、症状から患者さんの容態を把握します。
  2. 医療処置
    必要な応急処置を行います。
  3. 病院への緊急搬送
    緊急を要する対応や、より専門的な治療が必要と判断した際は近隣の病院へ緊急搬送します。
  4. 看取り
    住み慣れたご自宅で、自然に亡くなられるまでの過程を共に見守ります。

 

診療できる科目

在宅医療を提供するクリニック、病院などにより提供する医療は様々ですが、内科、消化器科、外科、整形外科、歯科、皮膚科、精神科など、ほとんどの科目で在宅医療を利用することが可能です。

 

<内科・消化器科>
褥瘡、潰瘍の在宅での治療
心不全、呼吸器疾患の在宅管理
糖尿病、高血圧、高脂血症、リウマチなどの慢性疾患

 

<外科・整形外科>
骨粗しょう症、手足のしびれによるリハビリテーションなど

 

<歯科>
虫歯治療や入れ歯の作成・調整など

 

<精神科>
認知症、アルツハイマー、うつ病など精神疾患の治療

 

<その他>
ガン患者の緩和ケア
パーキンソン病、ALSなどの特定疾患